ひとり親の資格保有率と、これから資格取得をするならコレ!

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母子家庭及び父子家庭のひとり親世帯において、母子家庭では6割以上、父子家庭では5割以上が資格を保持しています。

前回記事で、ひとり親家庭におすすめの資格をご紹介しましたが、今回はひとり親家庭に人気の資格と役立つ資格についてご紹介していきます。

資格の有無と資格が役立っているか?

母子世帯の資格保有率

以下は母子家庭の資格保有率になります。
1685世帯のなか、1032世帯が資格ありと回答しており、全体の半数以上が資格取得者ということになります。

総数 資格あり 資格なし 不詳
1.685(100) 1.032(61.2) 573(34.0) 80(4.7)

 

続いて資格保有者のなかで、持っている資格が現在の仕事に活かされていると回答した者は6割でした。

資格が役立っている 資格が役立っていない
60.9 39.1

 

父子家庭の資格保有率

次に父子家庭の資格保有率です。
346世帯のなか、200世帯が資格ありと回答しており、父子家庭でも全体に半数が資格保有者ということがわかります。

総数 資格あり 資格なし 不詳
346(100) 200(57.8) 121(35.0) 25(7.2)

 

続いて資格保有者のなかで、持っている資格が現在の仕事に活かされていると回答した者は7割でした。

資格が役立っている 資格が役立っていない
74.2 25.8

上記のデータは、平成28年度全国ひとり親世帯等調査結果報告によるものです。
ひとり親家庭の半数以上が資格を保有し、資格を活かしたらなんらかの職に就いていることがわかります。

具体的にどんな資格を保有しており、どんな仕事をしているのかを次にまとめてみました。

ひとり親家庭に人気の資格と役立つ資格

以下のグラフは、上記でご紹介をしたひとり親家庭の親で、資格を持っていると答えた人が、どのような資格を持っていて、どれくらい仕事に活かせているかをまとめたものです。

  資格あり 資格が役立っている 資格が役立っていない 不詳
作業療法士 4(0.2) 4(100) 0 0
看護師 76(4.5) 74(97.4) 1(1.3) 1(1.3)
准看護師 51(3.0) 48(94.1) 1(2.0) 2(3.9)
介護福祉士 101(6.0) 90(89.1) 8(7.9) 3(3.0)
理・美容師 38(2.3) 28(73.7) 9(23.7) 1(2.6)
理学療法士 3(0.2) 2(66.7) 1(33.3) 0
ホームヘルパー 212(12.6) 133(62.7) 75(35.4) 4(1.9)
栄養士 21(1.2) 13(61.9) 8(38.1) 0
保育士 81(4.8) 50(61.7) 27(33.3) 4(4.9)
教員 59(3.5) 36(61.0) 18(30.5) 5(8.5)
パソコン 182(10.8) 101(55.5) 71(39.0) 10(5.5)
外国語 31(1.8) 17(54.8) 13(41.9) 1(3.2)
医療事務 103(6.1) 56(54.4) 44(42.7) 3(2.9)

簿記

268(15.9) 131(48.9) 131(48.9) 6(2.2)
大型・第二種自動車免許 34(2.0) 14(41.2) 19(55.9) 1(2.9)
その他 365(21.7) 209(57.3) 145(39.7) 12(3.0)

(出典;平成28年度全国ひとり親世帯等調査結果報告)

上記のグラフは数字が人数で、( )内は%を表しています。
これから資格取得を考えている方のために、資格が役立っているパーセンテージが大きい順番に並べかえました。

しかし100%である作業療法士は4人しか資格保持者がいなく、大学や短大へ行かなければ取得することができない資格なので、これからひとり親が取得するにはちょっとハードルが高すぎるような気がします。

中卒であれば高卒認定を取得し、更に進学しなければならず、学費や当分の生活費を賄いながら育児をし、勉強をするのはかなり大変なことでしょう。

そこで上記のなかで、これからひとり親が資格を取得するのに、現実的なものを上から順番にピックアップすると、看護師・准看護師・介護士・美容師・ホームヘルパー(初任者研修)・保育士・パソコン・医療事務・簿記・大型or第二種自動車免許になります。

続いてピックアップした資格を取得するためには、どうしたらいいのかや、受けられる支援制度などをご紹介していきます。

看護師・准看護師

看護師と准看護師は仕事に困ることがなく、長期的な雇用が望めることと、一番はやはり高収入なので安定した生活を望めるので人気の職業です。

看護師は看護師の学校へ進学をし、国家資格を受験することになります。
看護師の学校へは高卒以上でなければ入学することができませんが、准看護師としての実務経験があれば中卒でも正看護師になることができます。

准看護師は中卒でもなれ、働きながら資格取得も目指せます。
准看護師取得後に、定時制や通信で勉強をして、正看護師になる人が多いです。

ひとり親だと学費の給付金などもあります。

地域や雇用形態によって差はありますが、正看護師で平均年収450万円、准看護師で平均年収355万円と言われています。

  取得期間 費用(おおよそ) 平均年収 通信
准看護師 2年間

年間50万円

355万円 ×
正看護師 3年以上 年間84万円 450万円

介護福祉士

介護福祉士は、介護業界のなかの国家資格で、近年取得者が増加している資格でもあります。
学歴不問で働きながらでも取得することができるので、ひとり親におすすめの資格です。

介護福祉士になるためには、3つの方法があります。

  1. 実務経験を積みながら
    実務経験が3年以上あれば受験資格を得ることができます。
    この場合、実技は免除となり、筆記のみの試験となります。

    多いのは初任者研修(旧ヘルパー2級)を取得し、働きながら介護福祉士になるパターンです。

  2. 養成施設
    指定機関で認定されている介護福祉士養成施設で学び、受験する方法です。
    こちらも実技試験が免除となり、筆記試験のみとなります。

    養成施設については、ひとり親家庭へ支援している機関もあるので、お住まいの市役所や区役所に問い合わせてみるといいでしょう。

  3. 福祉系の高校卒業なら
    福祉系の高校を卒業している場合は受験資格があります。
    平成20年度以前に入学し、卒業した人は筆記と実技の両方が必要となります。
    ※介護技術講習を受けている方は実技免除

最近では介護福祉士も初任者研修も資格取得が推進され、職業訓練や企業からの負担をうまく使うと0円で取得することができます。
お金もかからず、働きながら資格取得できるということは、ひとり親にとって現実的な話です。

介護士の平均年収は378万円といわれており、今後はもっと高くなっていくのではないかと言われている業種で、今がねらい目の資格かもしれません。

  取得期間 費用(おおよそ) 平均年収 通信
実務経験を積みながら 3年

無資格20万円
初任者研修修了者10~15万円
介護職員基礎研修修了者3~5万円

378万円
養成施設 2~3年 0~200万円 378万円  

理・美容師

理・美容師になるためには、国家資格が必要となります。
国家資格を受験するためには、昼間部2年・夜間部2年・通信科3年のいずれかが必要となります。

年齢制限もなく、通信でも取得することができる理・美容師はひとり親に実現可能な資格と言えるでしょう。

美容師資格があると、まつエクを施術するアイリストにもなることができます。
まつエクはネイリストと並んで独立開業しやすい業種なので、自分でやることも視野に見えてくる資格です。

美容師の平均年収は284万円で、アイリストは288万円~480万円です。

  取得期間 取得までの費用(おおよそ) 平均年収
美容学校(全日制or定時制) 2年~3年

全日制200~300万円
定時制150~200万円

284万円
通信講座 3年 50~100万円 284万円

ホームヘルパー(介護職員初任者研修)

自宅を訪問して介護行為を行うホームヘルパー(訪問介護員)は、介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)を修了する必要があります。

高齢化社会となり、介護者が不足している昨今、無資格でも雇用してくれる企業もたくさんありますが、行く行くは介護職員初任者研修を受講することになる傾向にあります。

受講費は企業負担か、最近では実質0円で取得可能な場合がほとんどです。

介護職員初任者研修を修了し、実務経験を積みながら介護福祉士になる人もいます。
学歴・年齢・経験不問の介護初任者研修は、働きながら取得できる資格なので、ひとり親に現実的な資格です。

ホームヘルパーの平均年収は300~350万円で、介護福祉士の平均年収は378万円です。
介護系の仕事は給与が安いことで有名ですが、今後はもっと高くなっていくのでは?と言われている業種で、今が狙い目の資格かもしれません。

  取得期間 取得までの費用(おおよそ) 平均年収
通学タイプ 毎日なら1か月
週2回程度で4~6ヶ月

0~12万円

300~350万円
通信講座(※1) 1ヶ月 0~12万円 300~350万円

(※1)通信講座だけで介護職員初任者研修の資格取得をすることはできず、スクーリングがある講座を選ぶ必要があります。

保育士

年齢制限がなく、社会人や主婦からでも目指すことができる保育士は最近注目を集めています。
待機児童問題などを考えても保育士は不足しており、今後も仕事に困ることはなさそうな業種です。

保育士になるためには、国家資格である保育士試験に合格する必要があります。
受験資格は以下の通りです。

  1. 大卒/短大卒/専門学校卒
    大卒・短大卒の人は、保育士とは無関係の学部であったとしても受験資格があります。

    専門学校卒の場合は、2年以上の在籍で62単位以上の習得が必要です。
    上記を満たしていない者は、受験資格がありませんので確認が必要です。

  2. 高卒
    1991年3月31日以前に高校卒業をした者は、受験資格があります。
    1991年4月1日以降に高校卒業した者は、2年以上かつ2880時間の実務経験が必要です。

    例外として保育科のある高校を1996年3月31日以前に卒業した者は、実務試験経験は不要です。

  3. 中卒
    5年以上かつ7200時間以上の実務経験があれば、受験資格があります。

最近では、無資格でも保育補助として保育園などで働くことができます。
保育補助は実務経験に含まれますので、保育士も働きながら目指せる資格です。

保育士の通信講座が出てきていて、主に30代~40代に注目を集めているそうです。
通信講座では国家試験へ向けたカリキュラムをこなし、勉強をしていくことになります。

実務経験がない人は、スクーリングや実習のある通信制大学などを選択する必要があります。

保育士の平均年収は296万円です。
保育士不足なので、仕事には困らない業種となります。

  取得期間 取得までの費用(おおよそ) 平均年収
養成学校 2年

200万円

296万円
通信講座(※1) 1~2年 50万円 296万円

(※1)実務経験がない場合は、通信講座だけで保育士の資格取得をすることはできません。
スクーリングがある講座や通信大学などを選ぶ必要があります。

パソコン

ネット社会となり、今後IT技術者が不足するといわれている時代となりました。
パソコンと一口に言っても、エクセルワードからプログラミング、デザインなどとても幅広いです。

何を勉強するかによって、収入にも影響します。

パソコンも最近では無料のプログラミング教室や、ハローワークで講座などが開催されています。

パソコンは在宅で仕事ができるという点と、学習するのにお金がそんなにかからない点が、ひとり親には大きなメリットでしょう。
ネット上で仕事を得られたり、在宅勤務(リモートワーク)を導入している企業も増えてきています。

給料も自分の実力スキルによって変動するので、実力主義の人にはおすすめです。

医療事務


医療事務は医療機関の会計計算や、患者様への対応が仕事内容です。
初診の患者様の保険証を確認したり、カルテに保険証情報などを記入するのも医療事務の仕事になります。

医療事務の資格は民間の資格で、通信講座や独学で取得できることから、女性に人気の資格です。

医療事務は資格なしでも勤務が可能です。
しかし実務経験がないと資格なしからの採用は厳しいといわれており、資格があると経験がなくても採用されやすい傾向にあるようです。

医療事務はブランクがあっても復帰しやすく、育児と両立しやすいといわれています。
医療事務の平均年収は254万円です。

  取得期間 取得までの費用(おおよそ) 平均年収
通信or独学 3~6ヶ月

4~6万円
(独学の場合は受験費用8千円)

254万円

簿記

昔から人気の簿記。
簿記の仕事内容は簡単に言うと、企業(会社)の帳簿など、お金の管理が仕事です。

簿記は3級~1級まであり、一般的に2級が就職や転職活動で有利になるといわれています。
3級は商店や個人で運営しているような小さな規模の経理で、2級が中小企業の経理、1級は上場企業などの大手企業の経理やコンサルタントなどになります。

最近では簿記もネット上で仕事を受けることができるようになり、簿記も取得をすると在宅ワークが見込めるのでひとり親におすすめの資格です。

経理の年収は、経験と語学力と勤務先によって左右され、300~700万とふり幅が大きいです。

実務経験 資格 平均年収
3年以上+語学力(英語など) 簿記2級以上 400~700万円
3年以上 簿記2級以上 350~600万円
1~2年 簿記2級以上 300~450万円
経験なし 簿記2級以上 200~350万円

簿記は通信講座や独学でも取得することができ、学歴・年齢なども関係なく、誰でも受験可能です。
通信や独学でも受験できることから、ひとり親が仕事をしながら勉強をするのも現実的です。

大型・第二種自動車免許

トラックに乗るための大型免許と、タクシーの運転手などに必要な第二種自動車免許。
最近では、女性タクシードライバーも多く見かけるようになり、タクシードライバーは二種免許取得費用を出してくれる企業が増えています。

大型トラックの運転手の平均年収は、男性で456万円・女性で388万円となっています。
タクシードライバーの平均年収は275万円と言われていますが、歩合制のところもあり、やり手のドライバーだと月100万円近く稼ぐそうです。

ひとり親がすぐに取得できそうな資格は?

上記で、各資格の取得方法や費用などをまとめました。
通学タイプの資格は、全日制だと当面の生活費が必要になりますし、定時制に働きながらと言っても、子供が小さいうちは子供をみてくれる人がいなければ難しく、協力者がいなければ厳しいでしょう。

そこで協力者がいなくても、働きながら取得できそうで、なおかつ給与が良く、就職にも年齢制限などがなさそうな資格をおすすめ順にピックアップしてみました。

簿記

独学でも勉強することができ、年齢制限がありません。
資格取得後の就職や働き方など、長い目で見ても長く続けられそうな仕事です。

何よりひとり親にとっては、給料が良いことが魅力的です。
経験年数によって給料も上昇傾向にあり、将来性のある資格です。

通信講座で勉強をしたとしても、3~5万円と安いので、ひとり親でもなんとか捻出できそうな学費です。

介護職員初任者研修

人手不足と言われている介護職員は、最近資格取得支援制度がたくさんあり、0円で取得することができます。
ひとり親にとって、資格取得費用が無料はとても助かりますよね。

介護職員の給料アップがどんどん実現されてきており、今後も上昇していくのではないかと予想されるので、今のうちに取得しておくといいかもしれません。

また、介護職員初任者研修取得後、介護福祉士などといったキャリアアップも目指せるため、モチベーションにもつながります。

パソコン

パソコンも無料で資格取得をしたり、オンラインで自宅で勉強ができたりします。
在宅勤務(リモートワーク)という雇用形態も導入されてきており、今後も増えていくのではないかと予想されます。

ネット上で仕事を受けて、フリーランスとして活躍できるところも、ひとり親にとってはメリットです。
自分の実力次第で給与も3桁を超えることも可能なので、上昇志向の強い人におすすめです。

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